代表あいさつ

はじめまして。行政書士の那須敏(なすさとし)と申します。

行政書士は「身近な街の法律家」という呼ばれ方をしたりしますが、実際に何をやってくれるのか、よく間違われる司法書士と何が違うのか、あまり知られていないのが実情かと思います。

「行政書士とは?」「行政書士業務とは?」また、行政書士という仕事との出会いから私自身の自己紹介をさせて頂きます。

「行政書士とは」「行政書士の業務とは」

行政書士とは、文献から引用すれば

行政書士法に基づく国家資格者で、他人の依頼を受け報酬を得て、役所に提出する許認可等の申請書類の作成並びに提出手続代理、遺言書等の権利義務、事実証明及び契約書の作成等を行うことができる者

となります。

ただ、「それはわかったから具体的に何ができるの?」という問いかけに対しては少々説明が難しく、お問合せ頂く方によってお答えが変わってくるということになります。なぜなら、「役所に提出する許認可等の申請」だけでも1万種類以上存在していたり、「権利義務、事実証明及び契約書の作成」こちらは何となく想像できると思いますが、必要とされる方によって作成して欲しい書類が変わるからです。

「行政書士といえばこれ!」という特定のイメージはないかもしれませんが、様々な形で国民と国民(固い言い方ですが)、国民と行政を繋ぐ架け橋となれる存在にもなります。「身近な街の法律家」と呼ばれる所以です。

法律や行政、許可・申請・届出・更新、契約(書)や手続き、そういったキーワードがありましたら、是非我々行政書士にご相談下さい!

参考文献:兼子仁著「行政書士法コンメンタール」

パチンコ業界と行政書士という仕事との出会い

学生時代色々アルバイトはしたのですが、元々親がパチンコ好きだったということもあり(昔は子供も入れたりしていた時代がありました…)、割とそこまで抵抗なく大学生の頃に地元のパチンコ屋でアルバイトを始めました。結局4年間丸々続けていたのですが、パチンコ店の営業の裏方(あまり大きな声では言えませんが翌営業日のためのメンテナンス的なものですね)、そこから生み出される桁違いのお金、日本のみで発展した独特のグレーな環境、諸々含め業界に興味を持ち、大学卒業後新卒でとある中堅パチンコチェーン運営の会社に就職しました。

パチンコ店の営業は風俗営業の第4号(当時は7号でした)営業に分類される都道府県公安委員会の許可を受けなければ営業できないものになります。(正式には風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律、第二条四号に規定される、客に射幸心をそそるおそれのある遊技をさせる営業に分類される営業)

許可営業である以上、許可を受けてからも営業にあたっては、各種申請や届出が必要なのですが、日々の営業にかかわるものは基本的には店舗役職者の業務として書類作成から所轄警察署への申請までは社内(店側)で行っていました。新規店舗の許可申請や大型改装等にかかわる書類作成等、比較的大掛かりなもののみ行政書士にお願いすることが多かったです。

業務として申請手続きに多く触れていたこと、将来的にパチンコ業界だけでなく、組織に依存しない生き方をするためにパチンコや店舗運営、マネジメント以外の専門知識を身につけたいな、と考えていたので、当時から「士業って良いな」とか考えていたりしました。

パチンコだけじゃない行政書士

私はもともとテレビが好きで、若い頃は結構ドラマを見たりしていたのですが、「カバチタレ」というドラマを通じて、行政書士は申請手続きだけでなく、「街の法律家」として様々な支援の形があること、また、色々興味を持って調べていくうちに、行政書士の使命

「国民と行政との絆として、国民生活の向上と社会繁栄の進歩に貢献することを使命とする」

にも触れる機会があり、試験の難易度や受験資格、また、取り扱い業務の幅広さ等含めて、行政書士の資格取得を本格的に目指すことにしました。

よく八士業と表現されるように世の中には様々な士業がありますが、その中でも最も分かりにくいといっても過言ではない行政書士。他士業と異なり独占業務はざっくり言うと「書類の作成や各種相談業務のうち他法律で定められていないもの」という感じです。なので、いわゆる士業間の業際問題も一番かかわりがあるのも行政書士だったりします。ただ、私としてはそこにこそ無限の可能性と魅力を感じていて、「身近な街の法律家」というフレーズがもっと世間一般にも浸透して、行政手続きでも個人間の法律問題でも何か困ったら「まずは行政書士に聞いてみよう」「市役所に聞くよりまずは行政書士に聞くよね」etc.

”行政書士”という名称も含め、そんな言葉が一般的になることを目指して少しずつ自分にできることからやっていこうと思っています。